最終更新日 : 08/28/2025
全米鉄道旅客公社、アメリカ英語: National Railroad Passenger Corporation)、通称アムトラック(Amtrak)と呼ばれ、アメリカ合衆国で1971年に発足した、全米を結んでいる鉄道旅客輸送を運営する公共企業体のことです。
連邦政府出資の株式会社という形態をとっており、通称のアムトラックはAmerica と Track(線路、軌道などの意)の二つの語から合成されたものだそうです。
ボストンからニューヨークを経てワシントンに至る北東回廊を走る高速鉄道列車です。
2000年に運行を開始し、1998年から2001年にかけて製造された専用のアセラ・エクスプレス車両が投入されています。
通常のNortheast Regionalと呼ばれる列車はアムトラックの駅すべてに基本的に停車し、座席もCOACH SEATは自由席ですが、アセラはすべての座席が指定席で、停車駅も少なく所要時間が大きく短縮されました。
今回の新型車両導入は、NORTHWEST地区のボストンから、ニューヨークを経由しワシントンまでの区間で運行するAcela Express(アセラエクスプレス)の区間です。
新型アセラは、最高時速160マイル(256km/h)とし、現行の150マイル(241km/h)より10マイルアップします。日本の新幹線(時速285〜320キロ)にはまだまだですが、新たな車体傾斜システムにより、カーブをよりスムーズに走行できます。
総額20億ドルを投じて製造された新型車両28編成のうち、まず5編成がデビューする。2027年までに、全28編成の新型車両が旧型アセラを完全に置き換える予定だそうです。
列車の両端に動力車を連結するプッシュプル式で、中間に9両の客車を挟んで走行します。
これまでのアセラは中間6両でしたので、3両が増えることになります。これにより、新型アセラでは、座席数が27%増となりました。カフェ車両があり、ビジネスクラス車両ではワゴンサービスも提供されます。日本の新幹線では廃止されたのでどんなものか楽しみです。
※新型車両「NextGen Acela」の特徴
・高速5G Wi-Fiの無料提供
・各座席に電源コンセントとUSBポートを完備
・個別の読書灯
・車内カフェ「カフェ・アセラ」での飲食サービス
・全車両で広い足元空間
・景色を楽しめる大型窓
アセラすべてが、運行開始当初は新型車両ではないので、アムトラックサイトでは「NextGen」の目印で見分けがつきます。
新型車両「NextGen Acela」(ネクストジェン・アセラ)公式紹介ビデオ
画像をクリックしてください。※英語のみ
アムトラックメシアは、2025年8月27日に下記のコメントを発表しました。
アメリカ製列車の新時代が北東回廊に到来
アムトラックは、アメリカの高速列車「NextGen Acela」の運行を本日午前5時(東部標準時)、ボストンでは午前6時(東部標準時)に開始し、北東回廊の旅を皆様にお楽しみいただきます。2000年12月のAcelaの初登場以来初めて、新たなプレミアム高速列車が北東回廊で運行を開始しました。
公式アムトラックメディアの発表リンクは下記画像をクリックしてください。*英語のみ
特にコメントの中での、NextGen Acelaは、ニューヨーク州ホーネルにあるアルストムの工場で、熟練した機械工組合の作業員によって組み立てられました。部品は29州にまたがる180社以上のサプライヤーから調達され、約15,000人の米国人雇用を創出しました。というのが印象的です。
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